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誕生日おめでとう、ユーリ




今年もそう言えることの、幸福。





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ご挨拶もないままで失礼いたしました。
年々、月日の流れる早さをひしひしと感じております。
今年も引き続きマイペースに書いて楽しんでいければと思っておりますので、
思い出した時にでも覗いてやっていただければ幸いです。


見る側としましても、
溢れ返ってほしいなんて大層なことは望みませんが、
今年もまた、一つでも多くの素敵なスマユリに出会えたらうれしい限りです。






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絶え間なく降り注ぐ雪が、世界中で鳴り響く全ての音を包み込んで消えていく、とても静かな夜だった。
暖炉の傍に横たわる子供は、赤い炎に照らされて、きらきらと輝いていた。
ベッドへ運ぶために抱え上げると、それは酷く温かで、柔らかで、とても重たく感じられた。
幼子を抱える彼にとって、それはたぶん、この世の何より尊くて、神聖なものだった。
誰もその子の名前を知らなくても、彼だけは知っていた。
彼にとって、その名前はとても特別なもので、例えば誰かが言うところの、神様みたいな意味によく似ていた。
何故ならその子は、死んだように生きていた彼へ、生きる意味と愛を与えた、まるで救い主のようなものであったから。
だから彼は、人々が自分達の神様の生誕を祝う日に、その子へ祈りを捧げる。
これから先もこの幼子が、こうして心安らかに眠ることが出来ますように、と。
彼の腕の中で、子供は穏やかに眠っている。
まるで、天国のように、安らかに。


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きよしこの夜をスマユリ的に訳してみようとしてみた。




 

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「ねぇユーリ、お菓子はいかが?」
そう言って自らを指差した男がにっこり笑う。
いつものことだ。ほんの軽い冗談は、けれどいつだって半分本気だ。
腹が減っても美味しくなければ口にしない、彼はそういう吸血鬼だったから、もしもその日がハロウィンでなければいつものように相手にされなかったかもしれない。
人が勝手に決めた祭日に感謝しながら透明人間は喜々として包帯を解き、トリックもトリートも言わずお菓子を手に入れた吸血鬼の口から犬歯が覗いた。
痛みは恍惚だった。
しかしそれも瞬く間に終わった。
まだ意識もあれば心臓も動いている。
「キミはいつになったらボクを食べ尽くしてくれるの?」
そう言って拗ねたような顔をした男が唇を尖らせる。
いつものことだ。ほんの軽い冗談は、けれどいつだって本気だ。
すると吸血鬼は決まってこう返す、
「お前はたまに齧るくらいが丁度良い」
 
そうして今年も、ユーリの隣にスマイルが居る。
 

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20120916.jpg

ユーリさまお誕生日おめでとうございました!!


ぎりぎり16日の内にサイトも更新いたしました。
スマユリサイトらしく、ユーリさんのお誕生日についてスマユリ的解釈した話です。

ユーリさんというか吸血鬼の誕生日という設定について、
もともとあれこれ考えていたネタの内の一つを、そのまま使用しました。

正直、色々と思う所がない訳でもないのですが、
せっかく公式さまが公式に決めてくださったのですから、
これはもうおいしくもぐもぐするしかない!
ついでにスマユリ的にもおいしくもぐもぐしたい!
という結果、ああいう形に落ち着きました。
しかし、もっとユーリさんすきすきだいすきちやほや~な
頭悪い感じの話にしてもよかったかな、と
今更…ほんといまさら思ってる…
おめでたい感がまったくなくて、ユーリさんに申し訳なくなってきました。


リアルのほうは、とりあえず叩きに行って、
ヴィジュアル3→ヴィジュアル2リミ→ヴィジュアルリミ→ビジュアル2
という、最初から最後までユリユリコースしてきました。
その後ケーキを買いに行ったのですが、
ちょうど、とても美味しそうな「敬老の日」限定ケーキがあったので、
これはまさに!とホールで即買い。
真っ赤な薔薇と、せっかくだしワインもいいけど、やっぱりここはシャンパンだろ!と
意気込んで家を出たはずなのに、帰る頃にはすっかり忘れていたので、
家にあるアマレットリキュールを割って盛大に乾杯しました。

ここまで全部、ぼっちです。
ケーキはとても食べ切れなかったので、
明日もおいしく食べたいと思います。




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