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絶え間なく降り注ぐ雪が、世界中で鳴り響く全ての音を包み込んで消えていく、とても静かな夜だった。
暖炉の傍に横たわる子供は、赤い炎に照らされて、きらきらと輝いていた。
ベッドへ運ぶために抱え上げると、それは酷く温かで、柔らかで、とても重たく感じられた。
幼子を抱える彼にとって、それはたぶん、この世の何より尊くて、神聖なものだった。
誰もその子の名前を知らなくても、彼だけは知っていた。
彼にとって、その名前はとても特別なもので、例えば誰かが言うところの、神様みたいな意味によく似ていた。
何故ならその子は、死んだように生きていた彼へ、生きる意味と愛を与えた、まるで救い主のようなものであったから。
だから彼は、人々が自分達の神様の生誕を祝う日に、その子へ祈りを捧げる。
これから先もこの幼子が、こうして心安らかに眠ることが出来ますように、と。
彼の腕の中で、子供は穏やかに眠っている。
まるで、天国のように、安らかに。
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きよしこの夜をスマユリ的に訳してみようとしてみた。
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きよしこの夜をスマユリ的に訳してみようとしてみた。
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